今切川の砂の層は、大きな地震が起こると液体状に変化します。これを「液状化現象」といいます。
「液状化現象」が起きると、堤防が沈んだり、壊れたりして川の水が住宅地へ流れ込む恐れがあります。
本工事は、固化材を噴射し、地盤を切削しながら混合・撹拌する方法で、堤防の地盤を強化します。
これにより地震発生時の液状化現象の低減や堤防の沈下・崩壊を最小限にし、人々の生命と財産を守ります。
工事名 | 令和5ー7年度 中島上流堤防耐震対策工事 |
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工事場所 | 徳島県徳島市川内町榎瀬地先 |
工事期間 | 令和6年4月1日から令和7年12月26日まで |
発注者 | 四国地方整備局 徳島河川国道事務所 |
受注者 | 兼子建設株式会社 |
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河川土工 |
掘削(ICT) V=1,600㎥
地盤改良の作業ヤードを確保するために、バックホウにて地盤を掘削します。
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路体(築堤)盛土(ICT) V=1,800㎥
ダンプトラックにて運搬してきた土砂をバックホウにて均一に均して、転圧機にて締固めを実施し堤防を作ります。
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法面整形(ICT) A=710㎡
バックホウにて堤防の表面を均して形状を整えます。
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地盤改良工 |
スラリー攪拌 N=565本
スラリー攪拌工法により、地盤の中にセメントを注入し攪拌しながら杭を作り地震発生時の液状化を防止します。
格子状に直径1.3m、長さ11.0mの杭を構築することにより災害に強い強固な堤防を構築します。 × |
護岸基礎工 |
プレキャスト基礎 L=130m
矢板の上に、クレーンにてコンクリート製の護岸の基礎を据え付けます。
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広幅鋼矢板 N=152枚
クレーンと矢板圧入機にて、護岸の基礎を頑丈にするために鋼矢板を設置します。
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法覆護岸工 |
横帯コンクリート N=2箇所 小口止・階段 N=1箇所
張芝 A=140㎡
堤防の法面に芝を植えていきます。
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擁壁護岸工 |
場所打擁壁 V=136㎥
鉄筋を組み立てた後に、型枠を設置しコンクリートを打設します。
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プレキャスト擁壁 A=601㎡
クレーンにて、コンクリート製の板状の製品を設置し、裏側にコンクリートを充填します。
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排水構造物工 |
プレキャストU型側溝 L=133m
バックホウにて、コンクリート製の水路を設置しています。
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集水桝N=1箇所
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構造物撤去工 |
コンクリート構造物取壊し 1式
バックホウにて護岸の取壊しを行い、コンクリート殻をダンプトラックにて搬出します。
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舗装版破砕 1式捨石撤去 1式 |
仮設工 |
土留・仮締切 N=623枚
クレーンにて鋼矢板を地中に打ち込んで、壁をつくり堤防の代わりとなるようにします。
タイロッド・腹起し 1式(川の流れと平行に二重にします。) × 大型土のう 1式 作業ヤード整備 1式
汚濁防止フェンス 1式
川に濁りを出さないようにクレーンと作業船を使用して汚濁防止フェンスを設置します。
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